当院では一般不妊治療から高度生殖医療(IVF・ICSI)まで、幅広い不妊治療を行っています。
不妊症の原因は複雑です。ときにはいくつかの原因が重なっていることもありますので、きちんと系統的に検査を行うことが大切です。
また、不妊治療は長期にわたることもありますので、患者さん自身がきちんと理解・納得して治療を受けることが大切です。
わからないことがあれば、いつでも遠慮なく質問してください。
脳下垂体・卵巣機能検査
月経周期のはじめに行う血液検査です。必要に応じて負荷試験を行います。毎周期行う場合もあります。
子宮卵管造影
月経終了後から排卵の前までに行う検査です。子宮の中に造影剤を注入し、透視下で子宮の形態や卵管に詰まりがないかなどを観察します。
超音波検査
子宮の内膜の厚さや卵胞の大きさなどを適宜測ります。
黄体機能検査
排卵後に、黄体がきちんと機能しているかを血液と超音波で調べます。黄体機能不全があれば流産のリスクが高くなります。
甲状腺機能検査
甲状腺に異常があると妊娠しにくかったり流産しやすくなったりします。
精液検査
男性の精液の検査です。結果が悪い場合は最高3回まで検査を行います。
耐糖能異常の検査
耐糖能異常やインスリンの分泌に異常があれば妊娠しにくかったり流産しやすかったりします。糖負荷試験や高分子アディポネクチンの検査(いずれも採血)などを行います。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)
卵巣年令(卵巣の予備能)がわかります。血液検査です。
- 習慣流産・不育症の検査・治療
- 自己抗体・プロラクチン・甲状腺機能検査・黄体機能検査・染色体検査など各種検査を行い、適切な治療を行います。
- 37歳以上の不妊治療
- 女性の年令が37歳以上、特に40歳以上は妊娠率が低いことに加え流産率が非常に高くなります。
また、児が異常を持って生まれてくる確率も高く、特別な配慮が必要になります。
特にこの年令でまだ一人もお子さんがいらっしゃらない場合、あるいは今後2人以上のお子さんを望んでおられる場合、良好胚を早めに多く凍結する方法をおすすめしています。
できるだけ早くお気軽にご相談ください。 - 黄体機能不全の治療
- 高温相での黄体ホルモンの分泌が十分でない場合、基礎体温上では高温相が短く不安定になり、なかなか妊娠しなかったり流産したりします。
当院ではそのような方のために、院内でプロゲステロンの腟坐薬を作って処方しています。 他院に通院中の方でもご希望の方はいつでもご相談ください。(処方に当たっては必ず診察が必要です) - 子宮内膜が厚くならない方の治療
- 子宮内膜が薄い場合、妊娠は非常に困難になります。
FSHやHMGなどの注射が有効な場合もありますが、日本ではそれ以外はほとんど治療法がないのが現状です。
当院では子宮内膜が厚くならない方のためにクエン酸シルデナフィルの腟錠を用意しています。 これを使用すると多くの方が妊娠に十分なくらいまで子宮の内膜を厚くすることができます。(この治療法に関してはすでに世界中で多くの論文が発表されています)
タイミング法
排卵日に合わせてタイミングを合わせる方法です。血液検査で卵の質を測り、尿検査と超音波で正確な排卵のタイミングを知ります。治療を始めたばかりの方や、比較的年令の若い方に向いています。
クロミフェン+HCG療法
クロミッドまたはセロフェンという飲み薬を服用して排卵を誘発する方法です。卵胞が十分に発育したらHCGという薬を注射して排卵させます。
比較的手軽な方法ですが、人によっては内膜が薄くなるという欠点があります。
FSH(HMG)+HCG療法
内服のかわりに注射の排卵誘発剤を使う方法です。
こちらの方が、クロミフェン療法より高い妊娠率が得られる傾向にありますが、卵巣が腫れないように頻回の採血と超音波による経過観察が必要です。
人工受精
精子の状態があまりよくない場合や、しばらく一般不妊治療を行っても妊娠に至らない場合、人工受精をおすすめします。
当院では約1時間かけて精子を処理しますので、かなりの精液所見の向上が望めます。
体外受精
当院ではcoventional IVFからICSI、凍結胚移植まで幅広い範囲の高度生殖医療を行っています。お気軽にご相談ください。
- (1)IVF/ET
- 使用する薬によって料金が大きく違ってきます。ご相談ください。
- (2)ICSI
- 精子の状態が悪い場合や、卵の殻が固くて受精しにくい場合は顕微鏡下にICSI(顕微受精)を行います。
- (3)卵巣過剰刺激と全胚凍結
- 体外受精のプロセスの中では採卵にいちばん費用がかかります。
できるだけ治療全体の費用を抑えるために、当院では一度の採卵でできるだけたくさんの良好胚を採取し凍結する工夫をしています。
採卵周期はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)予防のために胚移植は行わず、OHSSを予防する薬を飲んでいただきます。 そして次周期(あるいはその次の周期)から、自然周期またはHRT周期での胚移植を行います。(患者さんの状態や主治医の考え方によって変わりますので、 詳しい治療方針については受診後にご相談ください) - (4)胚盤胞移植
- 良好胚が十分に採れた場合、初期胚移植のほかに胚盤胞移植という選択ができます。胚盤胞移植の妊娠率は一般に初期胚移植より高くなりますが、 初期胚から胚盤胞になるまでの追加培養の間に半数近くの胚は育たずに死んでしまいます。詳細は主治医にご相談ください。
- (5)アシステッドハッチング
- 胚(特に凍結胚)の殻が固く、自然に破れるのが難しい場合、顕微鏡下に卵の殻を切開して細胞が外に出やすくしてやる方法です。

















