虫歯や事故など、様々な要因により人は歯を失います。1本だけ失う場合もありますし、並んだ何本かを失う場合もあります。
また上あごや、下あごの全部の歯がなくなってしまうこともあります。
失った歯が1~2本の場合、隣り合った健康な歯を支えとする「ブリッジ」や「差し歯」などの義歯が適用されることが多く、全部の歯がなくなった場合には、歯ぐきに吸着させるタイプの総入れ歯を作るのが一般的な解決法として普及しています。
しかし、ブリッジや差し歯の場合、下記のようなトラブルを耳にすることがあります。
- まわりの歯と義歯の違いが目立ち、人前で口を開けることができない
- 金属製のブリッジや支えのバネに食べ物が挟まるため、好きな物を食べることができない
- 義歯が合わなくなり、何度も作り直している
- 食事中や話している最中、またスポーツなどで体を動かしている時に義歯が動いたり外れそうになったりして気になる
また、総入れ歯で、満足できる入れ歯がなかなか手に入らない場合、トラブルはより深刻になります。
- 言葉をうまく発音できず、人前に出たり話をすることが億劫になる
- 食事の時に入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が入り込む
- 噛む力を充分かけることができず、硬いものが食べられない
- 歯ぐきが覆われていて、食べ物がおいしく感じられない
- 食事の後、入れ歯を外して洗ったりするために外出や旅行が気軽にできない
- 口臭がひどいのではないかと不安で、人に会うことができない
このような問題を抱える患者様のために研究・開発されてきたのがインプラント(人工歯根)による治療法です。

オッセオインテグレーションの研究成果
チタンに対して骨が拒否反応を起こさず、時間の経過とともに強く結合することを発見したのは、スウェーデン・イエーテボリ大学のブローネマルク博士でした。 この特性は「オッセオインテグレーション*」と名付けられ、博士はその後13年間、医療の場で安全に使用できるよう研究を重ねました。
最初の患者様にインプラント(人工歯根)が埋め込まれたのは1965年で、このインプラントは現在も患者様の義歯を支えています。チタンを利用したインプラントは世界中に広まり、 140万人を超える患者様に適用され、多くの論文でその有効性と安全性が報告されています。
※オッセオはラテン語で「骨」、インテグレーションは英語で「結合」を意味します。
歯は、目で見える部分の歯とそれを支える歯根から成り立っています。歯を失うということは、それを支えている歯根も失ってしまうことです。 歯を1本失った場合、両隣の健康な歯を削って人工の歯をかぶせます。これが、ブリッジと呼ばれる治療法です。奥に歯がない場合、金属製のバネで入れ歯を支えます。
噛むという行為は、想像以上に強い力を歯とあごにかけています(奥歯1本にかかる荷重は、その人の体重にほぼ等しいと言われます)。 ブリッジでは、1本あたりにかかる荷重は約1.5倍になります。削られた歯は傷みやすく、この歯がだめになってしまうと更に広い範囲のブリッジに作り直さなければなりません。
歯根がない部分の骨は、噛むことによって得られる刺激がないために次第に痩せていきます。 また、残っている歯根が移動してしまうため、ぴったり合わせて作った義歯は次第に合わなくなり、何度も作り直す必要が出てきます。
失われた歯根の部分にチタン製の歯根を埋め込んで義歯の支えとするのが、今日行われているインプラント(人工歯根)療法です。この治療法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。 あごの骨には自然の歯と同じように刺激が伝わり、力をかけることができるので骨の変形も少なくなることが知られています。
隣接する歯を1、2本失った場合

ブリッジによる治療法
両隣の歯を削って人工の歯をかぶせます
- 噛む際に、削られた歯に負担がかかり痛みやすい
- 歯根のない歯茎は、噛むことによる刺激がないため、次第にやせてしまう

インプラントによる治療法
インプラントを埋め込み、その上に人工の歯冠を固定します
- 健康な歯を利用しないため、自分の歯を保てる
- 歯茎に噛む力がかかるので、歯茎を健康に保てる
奥歯を含めて複数の歯を失った場合

部分入れ歯による治療法
人工の歯を固定するために金属のバネで健康な歯に固定します
- 金属のバネをかける健康な歯に負担がかかる
- 常に違和感がある
- 金属のバネが見えて、見栄えがよくない
- 金属のバネの間に食べ物が詰まりやすく、丁寧に掃除をしないと、虫歯や口臭の原因となる

インプラントによる治療法
人工の歯を両隣のインプラントで支えることもできます
- インプラントは時間の経過とともにあごの骨と結合するため、歯を支える力は健康な歯とほとんど変わらない
- 単独で処置するので、健康な歯をそのまま保てる
- 外観も機能も天然の歯と変わらない感覚が得られ、違和感がない
全ての歯を失った場合

総入れ歯による治療法
人工の歯(入れ歯)を歯茎全体にかぶせます
- 入れ歯がぐらついたり、ずれたりする
- 硬いものが噛めない
- 入れ歯が舌を塞いで、味がわからない
- 食べ物が入れ歯と歯茎の間に挟まり、痛む

インプラントによる治療
複数のインプラントを埋め込み、人工歯を固定します
- インプラントはあごの骨に固定されるため、ぐらつかない
- 天然の歯と変わらない感覚で物を噛んだり、味わうことができる
- 食べ物が挟まることはほとんどない
- 天然の歯と同様に外観を保つため、年老いて見えることを防げる

失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の硬さ、大きさ、位置により、治療法には様々は選択肢があります。歯にかかる力の方向や強さはもちろん、 患者様に無理のない衛生管理などを含め総合的に検討した上で、治療計画が立てられます。

あごの骨にインプラントを埋め込みます。

一次手術後、3~6ヶ月の治癒時間をおくことで、インプラントと骨が強い力で結合します(オッセオインテグレーション)この期間、仮の歯を使用できる場合もあります。

歯ぐきを開いて人工の歯を取り付ける準備をします。この状態で、歯ぐきが治るまで1~6週間おきます。

歯ぐきが治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。形や色などは患者様にあわせて作製し、インプラントに取り付けます。
人工の歯はスクリューで固定していますが、この他セメントにより固定する方法もあります。
インプラントで治療した部分に限らず、口の中を衛生的に保つ必要があります。ブラッシングの方法などについて適切な指導を受け、また半年に1回程度の定期検診をうけて、インプラントや人工の歯の状態、噛み合わせを確認します。
| 診査診断料 | 35,000円 |
|---|---|
| パノラマエックス線・スタディーモデル・サージカルステント血液検査・CT検査・(Sim Plant) | |
| 埋入手術 | 200,000円(1本目) 175,000円(2本目) 150,000(3本目~) |
| 手術料・材料代 など *インプラントを埋入するのに必要な骨量が不足している場合は、骨を増やす手術を追加して行います。その場合別途料金がかかります。 ・骨移植術/80,000円 ・ソケットリフト/50,000円 ・サイナスリフト/120,000円 |
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| 補綴物製作 | 70,000円(ゴールド、ハイブリッドクラウン) 100,000円(セラミッククラウン) 120,000円(ジルコニアポーセレンクラウン) |
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印象料・技工料・材料代・ブラッシング指導など *最終的な歯(クラウン)の完成前に、歯の形態やかみ合わせの確認および歯ぐきの炎症抑制と形態を整える必要がある場合には、仮義歯(プロビジョナルクラウン)を作成します。主に前歯の治療には必要です。 ・プロビジョナルクラウン/30,000円(1歯) |
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| メインテナンス | 3,000円~ |
| (来院ごと)検査料・エックス線・ブラッシング指導間隔:週1回~月1回~3ヶ月1回~6ヶ月1回 |
注)上記料金に5%の消費税が加算されます。























