2022年01月17日
食事と新型コロナ -ある興味深い研究について-
食事と新型コロナ -ある興味深い研究について-
慢性疾患や健康への栄養素の絶大な効果を研究してきた人々は、既に知られている植物中心食(菜食)の免疫力増強効果がこのCovid-19のパンデミックから人々を守るのに有益な可能性が非常に高いと直観的に期待しました。
そして現在、その直観を裏付ける確かな証拠があります。
国際的な研究の1つが、2021年5月18日版のイギリス栄養医学雑誌で報告されました。
これにより、植物中心全体食の生活を主に送っている人々は、Covid-19の危機に直面しても、深刻な害なしにやり過ごせるという肯定的な証拠を得たのです。
この研究は、6か国(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスとアメリカ)でパンデミックの最前線にいる2,884人の医療従事者を対象としました。
彼らの全員がCovid-19に感染しました。
彼ら医療従事者の病気の重症度は、非常に軽症、軽症、中等症、重症あるいは致命症と分類されました。
彼らは、その後2つのグループに分けられました。
グループ1:非常に軽症と軽症の人々。
グループ2:中等症、重症あるいは致命症の人々。
全員の食生活はそれぞれ分析され、植物中心食、肉なし魚食、肉を含む通常食、そして糖質制限食(低炭水化物食)に分類されました。
中等症、重症、致命症に掛かるリスクは、その後以下の調査結果で算出されました。
肉を含む通常食(対照群)をリスク=1(100%)とする。
植物中心食=0.27(27%)
肉なし魚食=0.41(41%)
糖質制限食=1.41(141%)
言い換えれば、Covid-19に感染した最前線で働く医療従事者の中で、主に植物中心の食事を摂っている人は、肉食の人と比べて、中等症から重症や入院になるリスクは約1/4になるということです。
またとても興味深い事は、新型コロナの重症化を助長するため、糖質制限食(ケトジェニックダイエット)ではリスクが増加するということです。
そのリスクは、肉食のほぼ50%ほど大きい141%でした!
この非常に興味深い研究は、原因や結果の証明はしていません。
しかし、これは植物中心食における豊富なファイトケミカル(植物性化学物質)と抗酸化物質が免疫系にプラスの影響を与え、それによってコロナウィルスに感染した時により軽症になることの主な要因だと理論的に期待できるのです。
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